ギター本体にキルスイッチ増設


キルスイッチとは? 2011年10月17日

キルスイッチをご存知ですか?英語で書くとそのままなのですが、

Kill switch

といいます。

ギターのピックアップからの信号をミュート(Kill)するスイッチです。特殊なギターを除いて、ふつうはこのようなスイッチはついていません。だって使わないから…。演奏中にギターの信号をON/OFF繰り返してトレモロ効果を生みだしたり、フレーズの途中でON/OFFすることで印象的な効果を得られます。

レスポールギターのような、各ピックアップに個別のボリュームつまみがあるものであれば、片側のボリュームを絞って、ピックアップセレクターでカチカチすると同じ効果が得られますね。まあ私の所持しているギターはテレキャスターで2ピックアップ1ボリュームですので、今回増設を試みることにいたしましたのさ。


用いるスイッチ 2011年10月17日

スイッチといってもいろいろ種類がありますが、私はトム・モレロのような演奏法がしたかったので、迷わずSPDTトグルスイッチを選びました。普通のトグルスイッチではなく、押している間だけON、離すとばねの力で元に戻るリバースタイプのものです。


図1 購入したSPDTトグルスイッチ

秋葉原のラジオでパートで、税込305円で購入しました。

今思えば、操作しやすいようにもっと大きめのスイッチを買えばよかったかな…。


ギターのコントロール部に穴開け 2011年10月17日

ギターのコントロール部です。画像左がボリューム、右がトーンです。この二つのつまみの間にスペースがありますので、ここにスイッチを増設しようーって思ったんですが、つまみに挟まれてキルスイッチがあるというのもなんだか変ですよね。なので、ボリューム位置を移動させて、キルスイッチを元ボリューム位置に増設しようと思います。


図2 キルスイッチ配置のレイアウト

コントロールのパネルをドライバーで外しまして、固定されている可変抵抗やスイッチも全部外します。鉛筆で下書きの線を引き、穴を開けました。


図3 穴開け前

図4 穴開け後

では次に、いよいよスイッチの配線へ参りましょう。


スイッチの配線 2011年10月17日

ドライバーでギターのコントロール部のパネルのねじを外し、パネルをパカッと外します。


図5 コントロール部の内部

いろんな色のケーブルが見えますが、探すのは一つだけ。アウトプットジャックへ繋がるケーブルを探します。ありました。白と黒のケーブルです↓。


図6 アウトプットジャックへ繋がるケーブル

このケーブルにスイッチを取り付けます。原理としては、下図のように配線します。


図7 配線図

分かりやすいように、実線図で手順を描きました↓。


図8 実線図


では実際に、ケーブルをカットしてスイッチをはんだ付けしていきます。まずは大胆にケーブルをカット。そして、念のためねじねじしておきます。こうすることで、周囲のノイズに多少強くなると思います。


図9 ケーブルをカット

そして、購入したスイッチをはんだ付けします。スイッチはON/OFFでどの端子とどの端子が繋がるのかあらかじめ把握しておきましょう。


図10 ハンダ付け完了

ハンダ付け完了しました。あとはスイッチをパネルに取り付けて、元通りしまえば完成です。


レビュー 2011年10月17日

ただキル(切る)スイッチを取り付けただけですが、これで演奏の幅が広がりますね。唯一後悔したとすれば、スイッチのサイズかな。もう少し大きなやつのほうが操作しやすいと思います。

必要ない人には全く必要ありませんが…、あなたのギターもオリジナルの一本にしてみてはいかが?


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